
前回、腕時計の選び方に関する記事を書きながら、自分のコレクションを眺めました。改めて見てみると、フォーマルな場にふさわしい、シンプルな”ドレスウォッチ”を持っていないことに今さらながら気がつきました。
そんなわけで、今回は冠婚葬祭からフォーマルなビジネスの場まで使えるドレスウォッチを、自分で買うことを想定して価格帯別にいくつかピックアップしてみました。
選定条件は以下の通り。
- 3針、もしくは2針
- 文字盤の色:白、シルバー、黒
- レザーストラップ。色は黒もしくは濃い茶色
- ケースの金属はステンレススチール。葬儀でも使えるようその他ゴールド等やコンビ素材は不可
- ケース径は40ミリまで
- ダイヤなど宝飾は不使用
さ、調べながら自分で欲しくなって買ってしまう予感をヒシヒシと感じるのですが、早速始めていきたいと思います。
普段使いしやすいシンプルな腕時計をお探しの方、バシッとフォーマルな場面にも映える腕時計をお探しの方などの参考になれば幸いです。
※価格は2023年10月17日時点の実勢価格で調べています。

5万円以下
SID66-5191 (ブランド:シチズン)
まずはシチズンのSID66-5191。
このモデルはめちゃくちゃシンプルなデザインながら、細いラグがケースに続く形状が可愛いらしい。ちょっとだけヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニーっぽさもあるようなラグ周りのデザイン。
価格も2万円台ながら、エコドライブ搭載で電池交換いらず。風防も無反射コーティングありのサファイアクリスタルを使用と、実はハイスペックなんです。
ケース径34.5㎜、厚み5.3㎜の極薄、重量25gと控えめなサイズ感も◎。
ドレスウォッチはそれほど頻繁に使用機会がない方の場合は、比較的気楽に購入できる価格で、メンテナンスも楽なエコドライブ搭載のSID66-5191は使い勝手が良いかもしれません。
バンビーノ RN-AC0M03S(ブランド:オリエント)
シチズンのSID66-5191がクォーツ時計なのに対して、バンビーノは機械式。
日本のみならず世界中で人気を博す、オリエントの代表的なモデルです。こちらのモデルはストア限定モデルなので、メーカー小売価格で税込だと3万円を超えますが、税抜価格は3万円以下なのでこの枠に入れさせていただきます。
従来は40.5ミリ径のサイズの展開でしたが、2022年に満を持して38.4ミリ径の小型化されたモデルが登場しました。
縦径44.0ミリと使いやすいサイズ感で、重量も54g。厚みこそ12.5ミリと決して薄くはないですが、ドレスウォッチとして非の打ちどころのないデザインです。
40.5ミリサイズの方では、長針がケース端まで届いていないのですが、このアップデート版はバッチリ改善され、ドーフィン型のシャープな針が文字盤いっぱいに伸びています。
しかも、裏蓋が無機ガラスとなっておりムーブメントが見える仕様に。ローターにもしっかりと装飾とオリエントのロゴマークが刻印されています。価格以上の価値を提供するコストパフォーマンスの非常に高いモデルだと思います。
SACM171(ブランド:セイコー ドルチェ)
1970年代にクォーツ時計の発売により、腕時計業界に「クォーツショック」を巻き起こした我が国を代表する腕時計メーカー、セイコー。
1980年からは実用クォーツだけでなく、高級クォーツ時計をドルチェと名付け販売を開始しました。このセイコーのドルチェより、歴代最高峰の精度を誇るキャリバー8J41を採用したSACM171をチョイスしてみました。
精度は驚異の年差±10秒。
この価格でこの精度はもはや反則ではないでしょうか?グランドセイコーのクォーツと同レベルです。
しかも、ケースには傷から守るダイヤシールドコーティングが施され、風貌には内面無反射コーティングも。
精度やデザイン面でグランドセイコーと比肩するレベルでありながら、非常に良心的な価格で発売されているSACM171は隠れた銘品だと思います。クォーツながら、しっかりと存在感のある針が文字盤いっぱいの長さで設置されている点も完成度が高い。
和の様式である「屏風」や「障子」などのような歪みや捻じれのない平面を用いて、光と影、そしてそのグラデーションを用いて腕時計を輝かせる、「セイコースタイル」をしっかりと体現した模範的なドレスウォッチに仕上がっています。。
10万円以下
ジャズマスター H32451751(ブランド:ハミルトン)
正統派なドレスウォッチとは少々趣が異なるかもしれませんが、ハミルトンのジャズマスターのコレクションよりH32451751をピックアップ。
HamiltonとJazzmasterの文字のみが描かれたシルバーの文字盤には、バーインデックスとデイト表示だけ。至ってクラシカルでシンプルな構成となっています。これだけ聞くと正統派なドレスウォッチに聞こえますが、実物を見るとちょっと印象が違います。
バーインデックスの形状が、どことなく動物の牙のような、アグレッシブでスポーティな印象を腕時計に与えています。
また、文字盤のミニッツマーカーの部分のみが、黒くレイルウェイ状に文字盤をぐるっと囲っている点も、全体のデザインをキリッとさせシャープさが増しています。
名前の由来自体のジャズは、その自由な表現方法によって個性を発揮させる音楽。このジャズマスターもその名の通り、シンプルで飽きのこないデザインながら、しっかりと個性を発揮する腕時計に仕上がっています。ハミルトンは元々はアメリカ発祥のブランドのため、スイスや日本のブランドとは少々毛色の違う雰囲気を持っているのも魅力の一つではないでしょうか。
サイズは40ミリ、厚さ10.2ミリ。風防はサファイアクリスタル。ムーブメントはクォーツです。
NB1060-04A(ブランド:シチズン)
シチズンといえば、漆や金箔など日本の伝統的な手法を腕時計の文字盤に落とし込む技術に長けたブランド。
本作は、”CITIZENがこれまで使ってきた伝統の技「漆」と「銀箔」を組み合わせた文字板”が、日本的な美を感じさせる銀箔漆文字板モデル。
とにかくこの文字盤はカッコいい。金箔と違い、銀箔の輝きは和の侘び寂びを感じるような控えめな感じが素敵だと思います。個人的にめちゃくちゃ気になっています。
ケース径は38.2ミリと大きさもバッチリ。ドーフィン針もシャープで文字盤いっぱいに伸びて視認性もしっかりと担保されています。シチズン独自の表面硬化技術『デュラテクト』がケース表面に施されているので、傷にも強いところも魅力です。
ムーブメントは機械式で日差-10秒〜+20秒、レザーストラップはなんと希少なコードバン。風防は無反射コーティングの施されたデュアル球面サファイアガラス。防水性能は文句なしの10気圧防水。
この美しい文字盤にこれだけのスペックを搭載して、実勢価格10万円を切ってしまう。コストパフォーマンス高すぎますね。
正直、同価格帯で比べると、ムーブメントの日差だったり、性能、投入している技術、それらパフォーマンスに対する値付けなど、シチズンの方がセイコーより一歩先を行っている気がします。
ジェントルマン オートマティック パワーマティック80 シリシウムT127.410.16.051.00(ブランド:ティソ)
スウォッチグループのエントリーレベルブランドとして、リーズナブルな腕時計を輩出するティソ。スイスの伝統あるブランドでありながら、巨大なスウォッチグループの力を駆使したコストパフォーマンスに優れた良品揃いのブランドです。
そんなティソから、ジェントルマンのレザーストラップのモデルをご紹介します。
はっきり言ってしまうと、時計として個性的な部分は全くありません。
ザ・正統派と言うべき”ど”シンプルなデザインは、ロレックスのデイトジャストにそっくりです。ですが、この腕時計は価格に見合わぬハイスペックさが凄まじい。
パワーリザーブ80時間のムーブメント「パワーマティック80」を搭載。
商品名にもある通り、磁気に非常に強いシリシウム(シリコン)製ヒゲゼンマイが使われています。
ケース素材は高級時計に多用される耐食性に優れたステンレススチール316L。防水性能も100mと申し分ありません。
風防は傷防止加工がなされた無反射コーティングドーム型サファイアクリスタルガラス。ベゼルのポリッシュ仕上げも美しく、この価格でこのクオリティはさすがティソ。
40ミリのケースサイズでスポーティな雰囲気も醸し出す本作ならば、オンの時はもちろん、オフでも違和感なく使用できる万能性も持ち合わせていると思います。
15万円以下
シュマン・デ・トゥレル パワーマティック80 39 MM T139.807.11.031.00(ブランド:ティソ)
同じくティソからもう一本、2023年にリニューアル発売されたシュマン・デ・トゥレルよりシルバー文字盤をチョイス。
こちらはジェントルマンと趣が異なり、非常にクラシカルな意匠に溢れるシックな逸品。
ドーム型のサファイアクリスタル風防、サテン仕上げとポリッシュ仕上げの使い分けによる仕上げの立体感、文字盤の湾曲に合わせてカーブした針など、細部にエレガントさと高級感を感じる作りがとても10万円代の腕時計とは思えない出来映えです。
公式HPでも、「世界屈指のウォッチメイキングのエキスパートが、可能な限りの専門知識を駆使して実現」した意欲作。
39ミリ以外にもパートナーとのシェアウォッチとしても使える34ミリや、大きめがお好きな方にもピッタリの42のサイズも展開しており、選択肢の幅も広がります。
ムーブメントはジェントルマンと同じく、パワーマティック80でパワーリザーブもしっかり80時間。
実はシルバーダイアルのモデルはステンレスブレスレットのみで、レザーベルトの展開はありません。ですが、ティソ正規品の別売りのレザーストラップと合わせても15万円以下なので、少々無理矢理ですがご紹介させていただきます。それくらい、個人的にはオススメのモデルです。
というか、私が欲しい!
30万円以下
クラシックプレミア FC-301SWR3B6(ブランド:フレデリックコンスタント)
「手の届くラグジュアリー」を標榜し、高品質なスイス製腕時計をリーズナブルな価格で提供するフレデリックコンスタント。
今回はそのクラシックラインより500本限定のクラシックプレミア FC-301SWR3B6を選びました。
ケースバックはクリスタルで、ラジューペレ製のムーブメントを眺めることができます。時針、分針はブレゲ針。文字盤はベゼル方向に向かってカーブしており、さながらヴィンテージウォッチのような雰囲気を醸し出しています。インデックスは植字のローマ数字で高級感が感じられますね。
文字盤中央にはギョーシェ装飾とともに段差加工が施され、立体感に溢れる上品なクラシカルウォッチとなっています。ギョーシェもただのギョーシェでなく、ボッテガ・ヴェネタのイントレチャートのような編み込み模様で個性的。
ノーデイトな点もクラシカルな意匠として、また、複数の腕時計を使う身としてはありがたい限りです。
ケース径38.5ミリ、厚み10.67ミリと使い勝手の良いサイズ。パワーリザーブもしっかり68時間です。
SBGX295(ブランド:グランドセイコー)
我らが日本のグランドセイコーから9Fクォーツを搭載したSBGX295をご紹介。
ブランドHPの言葉を引用すると、「エッジの際立ったケース、厚みのあるレザーストラップ、インデックスとのコントラストが強調される色を用いることで視認性を高めたダイヤル。これらをバランスよく調和させることで、クラシカルな懐かしさの中に、モダンなエッセンスを感じるデザインに纏め上げた逸品」。
この言葉に違わず、グランドセイコーのコレクションは、ザラツ研磨の技術により、他の腕時計ブランドとは一線を画すキラッキラに輝く磨き込みが特徴的です。
サイズは横 37.0ミリ、縦 44.6ミリ、厚さ 10.0ミリ、非常に使いやすいサイズ感に仕上がっています。ストラップもクロコダイルが使用され高級感に溢れる仕様。年差±10秒の高精度を誇る9Fクォーツを搭載し、外装の美しさと高機能が融合したハイスペックな腕時計です。
50万円以下
ヘリテージ クラシック セクターダイアル L2.828.4.73.0(ブランド:ロンジン)
スイス時計業界の名門ブランド、ロンジンよりスモールセコンドが特徴的なセクターダイアルをご紹介。
ロンジンは1832年創業のスイスの腕時計ブランドで、現在はスウォッチグループ傘下に属し、主に中価格帯の腕時計の生産を行なっています。ロンジンのここ最近の目を見張る活躍は、長年の腕時計作りの歴史をフルに活かし、豊富な過去の自社アーカイブよりリバイバルした作品でヒットを飛ばし続けています。
このセクターダイアルもそんなリバイバル作品の一つ。
1934年発売のオリジナルを現代の技術力で蘇らせた作品で、2019年の発売当時から腕時計愛好家からは非常に高い評価を受けた逸品です。
ケースサイズはオリジナルより大きくなってはいるものの、38.5ミリと使いやすいサイズ。文字盤中央部を囲うインデックスが配されたチャプターリングは、同心円状上にサテン仕上げで文字盤にメリハリをつけています。オシャレなデザインだなと思います。
ヴィンテージ感溢れる見た目ながら、パワーリザーブは72時間、シリコン製ヒゲゼンマイ使用で耐磁性能も高く、現代社会に即した進化を遂げた作品です。
タンク マスト LM WSTA0041(ブランド:カルティエ)
誕生から100年以上の歴史を持つタンク。1917年に発表されたこのコレクションは、当時の戦車を思わせる外観からタンク(=戦車)と名付けられました。
世界屈指のジュエラーが手掛ける腕時計だけあり、シンプルなデザインながらそのエレガンスさは間違いなく一級品。しかし、レクタンギュラーケースに太いケースサイドとベルトを付したタンクは、エレガントでいながら同時にたくましさも感じる稀有な腕時計です。
このLMサイズはレディースに分類されがちですが、控えめな装いが求められる場の小ぶりなドレスウォッチとして、男性でも十分に使えるのではないかと思っています。
駆動方式はクォーツムーブメントですが、電池寿命はなんと8年。機械式腕時計も通常5年に一回はオーバーホールが必要なので、8年もつクォーツであれば、手間もコストも機械式よりも低減可能です。しかも、このタンクは秒針がなく2針。クォーツ特有のステップ運針が苦手な人でも、秒針がないので気にせずお使いいただけます。
サイズはLM以外にもSMやXLとバリエーションも豊富。LMのサイズは縦33.7ミリ、横25.5ミリ、厚さ6.6ミリ。
実は2023年10月17日に価格改定が行われ、正規店価格が税込だと微妙に50万円を超えてしまいました・・・、税込522,500円。
10月16日までは正規店での小売価格も税込445,500円だったのと、現行価格も税抜なら50万円切るということでこのレンジに入れさせていただきました。
※下のリンクは中古品なので参考までに。
デ・ヴィル プレステージ 424.13.40.20.01.001(ブランド:オメガ)
オメガの「デ・ヴィル」コレクションより、黒文字盤にローマ数字とバーインデックスがエレガントなモデルをピックアップ。
このデ・ヴィルの腕時計は私がコンステレーションとどちらにするか迷いに迷った腕時計でもあります。最終的には一癖あるデザインが好きな私はコンステレーションに決めましたが、今でも少し名残惜しい・・笑。
「デ・ヴィル」は日本語だとデビルと書かれたりする場合もあり紛らわしいのですが、悪魔のDevilではなくて、フランス語の「de Ville」。都会や街という意味で、このコレクションの持つ洗練された雰囲気にピッタリなネーミングです。
私、このデ・ヴィルを見るたび、”ヨーロッパの石畳の街並みの中、こぢんまりしたオシャレなカフェのオープンテラスでこの腕時計をつけた素敵な初老の紳士”がイメージされるんですよね。
というのも、以前、とある北欧の企業と仕事をした際に、先方の社長さんがブラックダイアルのオメガのドレスウォッチを着けてい他ので、その印象が頭から離れないからかもしれません。当時は腕時計にあまり関心がなかったのですが、その人の持つ雰囲気と腕時計が絶妙にマッチしていて、素敵だなぁと惚れ惚れしたのを覚えています。
デ・ヴィルは2023年にリニューアルされ、新モデルはマスタークロノメーター搭載となりました。しかし、今回ピックアップしたモデルは新作ではないので、コーアクシャルキャリバー 2500を搭載。対磁性能はマスタークロノメーターには劣るものの、こちらのムーブメントもクロノメーターですし、オーバーホールは10年に一回程度でOKの優れものであることに間違いはありません。
ケース径は39.5ミリ。ラグからラグは44.8ミリと手首の収まりは抜群の大きさです。厚みも9.8ミリと1cmを切る薄さ。
防水性能は3気圧なのでここは5気圧以上あれば最高だったかなとは思いますが、使い勝手は間違いなく良くどこに着けて行っても恥ずかしくない上品な腕時計だと思います。
100万円以下
SBGW231(ブランド:グランドセイコー)
グランドセイコーのエレガンスコレクションよりSBGW231をチョイス。
同社の標榜する「究極の普通」を体現するような、3針ノンデイトの極めてシンプルなデザイン。シンプルゆえに誤魔化しの利かないドレスウォッチですが、この時計を見て安っぽさなど感じる人は恐らく皆無でしょう。
グランドセイコーのショーケースを一度ぜひ見てみていただきたいのですが、腕時計のケースに施されたザラツ研磨の輝きは、遠目から見ても宝石のように輝いていて、他の高級ブランドより一段とキラキラ輝いています。本作にももちろんザラツ研磨で磨かれたケースが使われており、その輝きは折り紙付き。
また、アイボリー色の文字盤の温かみある美しさ、先端に曲げ加工が施された針の形状、ボックス型サファイアガラスなど、随所にクラシカルな要素が散りばめられており、上品な魅力を湛えた作品です。
ムーブメントはグランドセイコーの誇る手巻きのハイビートキャリバー9S64。72時間パワーリザーブ。
静的日差は平均+5秒~-3秒で、携帯精度は日差+10~-1秒。
ケース径37.3ミリ、11.6ミリ厚。ストラップはクロコダイル革が使用されています。
ポートフィノ IW356501(ブランド:IWC)
IWCよりポートフィノのホワイトダイアルをチョイス。
ローマ数字のインデックスにシンプルな文字盤。そこにきらめくリーフ型の針が非常に優雅な印象の本作。
それもそのはず、「ポートフィノ」とはイタリア北西部、ジェノバの近くにある風光明媚な高級リゾート地。あの東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーのモデルにもなったそうです。
そんな高級リゾート地の名を冠する本コレクションは、「地中海のくつろいだライフスタイル」を表現したエレガンスな腕時計となっています。
余計な装飾を排した時代に左右されないデザインは、いつの時代でも色褪せることなく、時代を超えて人々に求められる”ザ・クラシック”。自分用に一生モノとしてはもちろん、親から子へと代々受け継いでいきたくなる普遍的な魅力を備えた腕時計と言えるのではないでしょうか。
というのも、実はIWCは腕時計業界でも珍しい「永久修理」を謳う数少ないブランド。言葉通り、親から子へ、そのまた孫へと引き継いでいける腕時計なのです。
1868年の創業から現在に至るまで、物作りに直向きに取り組む企業姿勢で多くの愛好家から高い評価を得るIWC。代々受け継ぐ家宝にもなりうるドレスウォッチ、それがIWCのポートフィノです。
ケース径40ミリ、厚み9.2ミリ、3気圧防水。パワーリザーブは50時間です。
バロン ブルー ドゥ カルティエ WSBB0028(ブランド:カルティエ)
ギリギリ100万円以下、カルティエの「バロン ブルー ドゥ カルティエ」で締めたいと思います。
ご存知の通りカルティエは世界有数のジュエラー。恐らく腕時計メーカーとしてではなく、ジュエリーの方が有名だと思います。このジュエラーとしてのデザインセンスが、カルティエの腕時計を他の有名スイスブランドと一線を画す存在にしているのは間違いないでしょう。
一言で言うと、「めっちゃオシャレ」。
そんなカルティエの手にかかれば、「ドレスウォッチもこんなにオシャレにできるんだな」と思える作品がこのバロン ブルー ドゥ カルティエ。
フランス語で”風船”の意味であるバロンという言葉に違わず、本作のケース形状は曲線の美しい軽やかなデザインです。
なんといっても裏蓋の形状まで風船のように曲線を描いた形状。
この形は唯一無二なのではないでしょうか?
また、文字盤に目をやると、繊細なギョーシェ彫りが美しく、ローマ数字のインデックスもクラシカルで非常にエレガントな印象です。
しかし、ただただ真面目なドレスウォッチと一味違う。ケースに取り込まれたような形のリューズ自体も特徴的ですが、さらにそのリューズに沿うように3時位置のローマ数字が凹んでいたり、リューズ自体もその周りのリューズガード(?)の形もまるで風船のように丸かったりと、遊び心あるデザインがこの時計を独創的なドレスウォッチにしています。
ケースサイズは36ミリ。厚みは12.1ミリ。日常生活防水となっております。
※以下リンクは参考までに中古の旧作となります。最新版はカルティエ公式HPをご確認ください。3Dで商品画像がご覧になれますので、柔和な風船を思わせるケース形状もぜひご確認ください。
まとめ
ギミックや機能で誤魔化しが利かない分、腕時計メーカーの技術力が如実にクオリティの差に表れるドレスウォッチ。
今回は冠婚葬祭などオールマイティに使えるものを選んだので、ゴールドケースのものは選択肢に入れませんでした。しかし、色々なメーカーのドレスウォッチを見ていくと、ゴールドもまた華やかでいいですね。
普段、私がオン用として使っているのは主にオメガのコンステレーションですが、ベゼルの”爪”は非常に特徴的。
フレデリックコンスタントのレクタンギュラーケースの時計、カレも使っていますが、こちらもオープンハートでややアバンギャルド。色もピンクゴールドで、正統なフォーマル向け腕時計とは言い難いでしょう。
自身のコレクションに正統派なドレスウォッチがないので、調べるにつれやっぱり一本揃えてみたいと気持ちが抑えられませんね。
個人的にはドレスウォッチエントリーモデルでもあり予算の制約もありますが、それを抜きにしても上記5番目にご紹介したシチズンの銀箔漆文字盤のNB1060-04Aと、8番目のフレデリックコンスタントのクラシックプレミアに心を鷲掴みにされています。
個人的な好みで選んだドレスウォッチではありますが、皆さんの時計選びに少しでも参考になれば嬉しいです。
