腕時計レビュー

ロンジン レジェンドダイバー 36mm 2年着用レビュー |あえての小径、確かな満足。

2025年6月8日

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ロンジン レジェンドダイバー 36mm
Ref: L3.374.4.50.6

ロンジン レジェンドダイバー を2023年2月に購入して、早2年以上が経ちました。
現在は39mmサイズも展開されていますが、2023年当時は42mmと36mmの2サイズ展開。男性向けでは42mmが主流ではありましたが、私はあえて小径の36mmの方を選びました。

結論としては、私にとっては36mmの選択は大正解だったと思っています。

今回は、2年以上使用した ロンジン レジェンドダイバー 36mm について、ユーザー目線でレビューをしていきます。

  • ロンジン レジェンドダイバー を購入検討している
  • 小径のスポーツウォッチに興味がある
  • 人と被りにくいオシャレな腕時計を探している
  • クラシカルなデザインの腕時計が好き

こんなみなさんの参考になればと思います。

購入時のレビュー記事も併せてご覧いただければ幸いです。


レジェンドダイバー ってどんな時計?

「レジェンドダイバー(Legend Diver)」は、スイスの老舗時計ブランド「ロンジン( Longines )」が誇るダイバーズウォッチの名作のひとつ。
クラシカルなスタイルと高い実用性を兼ね備えた人気モデルです。

◆ 1959年にオリジナルモデル誕生

レジェンドダイバーのルーツは1959年に登場した「Ref. 7042」というダイバーズウォッチにあります。
当時はスキューバダイビングの人気が高まっていて、多くの時計メーカーがダイバーズモデルを発表していました。ロンジンは、防水性と堅牢性に優れる「スーパーコンプレッサーケース」という特別なケース構造を採用し、水中探査用に特別に設計した腕時計を開発。
これがレジェンドダイバーの誕生です。

◆ 2007年の復刻

レジェンドダイバーとして現代に再登場したのは2007年
この復刻モデルは、オリジナルの美学を忠実に再現しつつも、ムーブメントや素材などは現代的にアップデートされており、クラシックな雰囲気とモダンな性能を両立して瞬く間に人気モデルになりました。
以後、ロンジンの人気コレクションの一つとしてサイズやカラー、ストラップも多様で、バリエーション豊富にラインナップされています。

レジェンドダイバー 最大の魅力はやっぱりデザイン!

ロンジンと聞けば、格式あるクラシックな時計ブランドという印象を持つ方も多いでしょう。
その中でも異彩を放つモデルが「 レジェンドダイバー 」。1960年代のダイバーズウォッチを現代に甦らせたこのモデルは、単なる復刻にとどまらず、デザイン面で深い魅力を湛えた一本です。

ロンジン レジェンドダイバー 36mm デザイン

内に秘めた機能美 ― インナーベゼル構造

レジェンドダイバーのデザインでまず目を引くのが、外部に回転ベゼルを持たない「内回転式ベゼル(インナーベゼル)」の構造。
これは1960年代の「スーパーコンプレッサーケース」由来の設計で、実用的でありながら外観をスッキリとさせるという美的効果も。

「人と被りたくない」「少し個性的なデザインが好き」な方にはブッ刺さる特徴的なデザインではないでしょうか。
かといって奇抜というほどではなく、いい塩梅にオシャレな雰囲気を漂わせてくれます。

インナーベゼルを操作するリューズは、ケース右側にある2つのリューズ(ツインクラウンと呼ばれる)のうち、上部のもの。ちなみに一般的なダイバーズウォッチには逆回転防止ベゼルが主流ですが、レジェンドダイバーのベゼルは両方向回転ベゼルです。
下部のリューズは時刻調整用のものになります。

このツインクラウンがカニの目みたいに見えるときが(笑)

ヴィンテージの息吹を感じるダイアルデザイン

レジェンドダイバーのダイアルには、クラシカルな魅力が凝縮されています。

  • レトロな雰囲気の数字フォントと経年変化したようなクリーム色のインデックス
  • インナーベゼルには目盛り付きのダイビングスケールが配置され、ほどよいアクセントに。
  • ただし、ブラックラッカーのダイアルは光沢があり高級感抜群


ヴィンテージに忠実でレトロな印象の強いレジェンドダイバーですが、ブラックラッカーのダイアルはキラキラと輝きを放つので、決してただ古い時計をつけているようには見えません。
現代の審美眼にもしっかりと応える洗練されたデザインですね。


ドーム型風防とスリムなラグが演出するエレガンス

ドーム型風防が柔らかい雰囲気

風防は、クラシックな表情が魅力的なドーム型サファイアクリスタルを採用。
側面から見たときの曲線美は、現代的なフラットガラスにはない柔らかな雰囲気を感じさせます。

この細身のラグが好きなんです。

そして、私のお気に入りポイントは細身のラグ
腕に沿ってカーブしており腕なじみがよいです。時計全体をエレガントに見せてくれる重要なデザイン要素ですね。
ダイバーズウォッチに細身でポリッシュ仕上げのラグというのは、機能面で言えばミスマッチなのかもしれませんが、私は好きです

しなやかに腕に沿うミラネーゼブレス

ミラネーゼブレスレットは無数の小さな金属の輪が滑らかに連結されているため、コマ式ブレスレットと違って「カクカク」せず、柔らかく手首に自然にフィットします。

レジェンドダイバーのミラネーゼブレスレットは、全面ポリッシュ。
高級感ある煌めきを放ちますが、コマ式のポリッシュリンクとは異なり、光を細かく、柔らかく反射するので決してギラギラとした感じはありません。落ち着いた高級感という感じです。

スポーティすぎず、ダイバーズウォッチなのにドレスウォッチのようなエレガントさを感じるポイントです。

36mmの落ち着きとヴィンテージ感に魅了

ロンジン レジェンドダイバー 36mm レトロ

結論、私にはとっては42mmでなくて36mmが正解でした。
レジェンドダイバー のもつクラシカルなデザインに小振りなケースサイズが相まって、本当にヴィンテージの腕時計を着用しているような雰囲気に。
ダイバーズウォッチのマッシブでゴツい印象が全然ないので、シャツスタイルやキレイめな服装にもピッタリです。
腕時計が悪目立ちすることもないので、仕事で使っても違和感なく着用することができます。

購入前に42mmも試してみたのですが、腕周り16cm強の私にはデカすぎました。
42mmと聞くと、ダイバーズウォッチとしては特別大きいサイズではないでしょう。ですが、レジェンドダイバーはラグが長いので、42mm径のモデルはラグからラグまでの長さが52mmもあります。

私の腕幅は約53mmなので、数字上は52mmは許容範囲内。
真上から見るとギリギリいけるか?とも思いました。

ロンジン レジェンドダイバー 42mm
42mmでもギリギリいけるかと思いきや

しかし、人間の腕って真っ平らの平面ではないわけで、腕の端に行くに従い丸まっていきますよね。
真上から見るとギリギリ腕におさまっているように見えても、この腕の端の部分とラグの間に隙間が生じるので、斜めから見ると全然フィットしていません。

レジェンドダイバー はインナー回転ベゼルなので、一般的なダイバーズウォッチの42mmサイズとサイズ感は異なると思います。
一般的なダイバーズは、回転ベゼルがあるのでダイアル自体は42mmより小さいですが、レジェンドダイバーはほぼ全面がダイアルのように見え、その分大きく見えます。

デザインも個性的なため予想以上にドーンッと存在感を放つので、ご自身に合うかどうかは試着検討必須だと思います。

渋いだけじゃない高級感

ロンジン レジェンドダイバー 36mm シャツ
ドレスウォッチのような感覚で使え、シャツともマッチ。

レジェンドダイバー36mmは、全面ポリッシュ仕上げ。公式HPで見るとヴィンテージライクなデザインもあり、結構渋めな腕時計に見えると思うのですが、実物は結構キラキラしてます
控えめで落ち着いた中にキラッと輝きも持ち合わせているイメージですね。

また、好みの分かれるところかもしれませんが、レジェンドダイバーは「ダイバーズウォッチっぽくない」です。
一般的な回転ベゼルもないレジェンドダイバーは、このモデルを知らない人が見ればダイバーズウォッチとは思わないでしょう。

クラシカルでエレガントなデザイン、控えめな煌びやかさも併せ持つレジェンドダイバーは、スタンダードなダイバーズウォッチのデザインコードやイメージとは異なるので、シャツやキレイめなファッションともよく合います。
さらに、36mmのサイズだと輪をかけてエレガントさに振れていきます。デザインも個性的で人とも被りずらいので、ファッションにこだわりのある方には結構ハマる腕時計ではないかと思います。

その出自、機能からどうしてもスポーティに偏りがちなダイバーズウォッチというカテゴリーにおいて、レジェンドダイバーは異色な立ち位置にいるモデルかもしれません。

でも、このデザインで300m潜ってもOKという頼もしさ。
スーツ姿で敵を倒しまくるジェームズ・ボンドみたいな二面生もまた素敵です。

若干の不満と言えば

ロンジン レジェンドダイバー 36mm 近影

正直不満らしい不満はないのですが、あえてもう少しという点を挙げると以下の通りです。

  • 視認性は決して良くない
  • パワーリザーブの短さ
  • ファッションとの汎用性は高くない
  • 精度があまり良くない

【視認性】
オリジナルのデザインを忠実に再現されていることもあり、現代の最新のダイバーズウォッチと比較するとダイアルの視認性は多少劣る部分があると覆います。
秒針はとても細いので、晴れの日の屋外など、照度の高い場所では見えにくかったりします。また、夜光も塗布されている箇所が少なく弱いので暗所の視認性はあまり高くはありません。

【パワーリザーブ】
パワーリザーブについては、42mmや39mmは約72時間あるのですが、36mmは約45時間。
まぁ、毎日使っていれば問題ないのですが、複数持ちの人間としてはパワーリザーブはもう少し欲しいところ。

【ファッションへの汎用性】
ダイバーズウォッチでありながら、スポーティな服装には合わせずらいですね。
デザイン的にヴィンテージ感が強いことと、ポリッシュ仕上げでキラキラしている点、さらに36mmだとサイズ的にドレスウォッチ感も強まるので、カジュアルでもどこかキレイめに整えた服装の方がマッチしやすいです。

【精度】
精度については、個体差かもしれません。私の個体は1日30〜40秒ほど進みます。
私自身はあまり精度にこだわりはないのですが、やはり他の時計と時間がズレてたりするといい気持ちにはならないかなぁと。
今度お店の人に見てもらおうかと思っています。

レジェンドダイバー 36mm が合う人はこんな方

ロンジン レジェンドダイバー 36mm

ロンジン「レジェンドダイバー 36mm」は、ヴィンテージの雰囲気と現代的な洗練を兼ね備えた、小径サイズのダイバーズウォッチ。オリジナルの存在感はそのままに、サイズダウンによってより多くの人にフィットする一本だと思っています。
2年以上使用した経験を踏まえて、レジェンドダイバー、とりわけ36mmサイズが合うかなと思うのはこんな方かと思っています。

こんな人が合うかも

  • クラシック・ヴィンテージスタイルが好き
  • カップルや夫婦でユニセックスに使える腕時計を探している
  • スーツやビジネススタイルで使えるダイバーズウォッチを探している
  • 確かな歴史・ストーリーを持ったブランドが好き
  • 他人と被りずらい腕時計を探している

36mmというサイズは、手首が細い男性や、女性でも本格的な機械式ダイバーズウォッチを楽しみたい方にピッタリなサイズ。42mmモデルよりも自然に腕にフィットし、重すぎない装着感で日常使いもしやすいと思います。

また、レジェンドダイバー 36mmは、1959年誕生時のデザインを忠実に再現しており、クラシカルな雰囲気は歴史とストーリーに裏打ちされたリアルなもの。ポリッシュで高級感はあるものの、渋いデザインで腕時計が過剰に目立たつこともなく、上品に手元を飾ることができます。
ビジネスの場で着用しても違和感はないと思います。
私自身もよく仕事で使っていますが、シャツの袖口からはみ出すこともなく使いやすいですね。

デザイン自体は特徴的で唯一無二。よくあるダイバーズとは一線を画すので、人と被りたくない方にもオススメ。
ただし、万人に合うデザインではないと個人的には思ってます。クラシカルでヴィンテージライクなものが好きな人、ファッションもカジュアル過ぎないものが好きな人にマッチする時計だと思います。

まとめ

ロンジン レジェンドダイバー 36mm

2年以上ロンジンの レジェンドダイバー 36mmを使用してきました。同じく小径のダイバーズウォッチであるTudorのブラックベイ54(37mm径)を購入以降、一時期あまり使わない時期があったのですが、改めてその良さに惚れなおし、最近はまた使用頻度が上がっています。

やはりこのデザインは唯一無二。
1960年代の空気感をそのままに伝えるデザインは時代が変わっても魅力的で、その完成度の高さには脱帽です。

ダイバーズウォッチでありながら、エレガントでドレスウォッチのような雰囲気も併せ持つレジェンドダイバーは、「Elegance is an attitude」というブランドの理念を見事に体現するモデルではないでしょうか。

一般的にはこのモデルは42mmが主流でしたし、2023年に39mmの新モデルが追加されたことで、36mmサイズは少々脇に追いやられた感じもしますが、私は今でも36mm推しです。

願わくばより多くの皆さんにこの36mmモデルの魅力が伝われば嬉しい限りです。

【レジェンドダイバー 36mmはこんな方におすすめ】

タイプおすすめポイント
手首が細めな男性ゴツい腕時計が腕のサイズに合わなくても、36mmサイズはピッタリ合う。
女性大人っぽく、洗練されたダイバーズウォッチを探している方に
スーツやビジネスで使いたい方控えめで上品な印象を与えるサイズ感
ヴィンテージデザインが好きな方300m防水の本格派ダイバーズなのにクラシカルで美しい
他と違う時計を楽しみたい方唯一無二のデザイン、小径ダイバーズという希少性が魅力的

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