腕時計レビュー

【開封レビュー】ロンジン レジェンドダイバー 36mm【レトロ・おしゃれ】

2023年2月26日

本サイトはアフィリエイト広告プログラムを利用しています。

longines_legenddiver_36mm
ロンジン レジェンドダイバー36mmレビュー

腕時計界の古豪、ロンジン。
1832年創業から数進れぬ逸品、名品の数々を世に送り出してきた名門時計メーカーです。
現在はスウォッチグループに属し、中堅ブランドの立ち位置に置かれているロンジンですが、
その長い歴史に裏打ちされた確かな技術力、過去の優れたコレクションの数多さから、
復刻ものの時計に定評があるブランドです。

そんなロンジンの人気コレクション、1960年代のダイバーズウォッチの復刻版である、
レジェンドダイバー」。

その36mmサイズを2月1日のスウォッチグループ値上げ直前に滑り込みセーフで購入できました。

「ロンジンに興味がある」
「レトロな雰囲気の腕時計が好き」
「ゴリゴリの男臭いダイバーズと一味違う腕時計が欲しい」

そんな方々の参考になれば幸いです!

包装外観


茶色い紙製のボックスは、シンプルながら材質の良さが伝わってきます。
中央に配されたロンジンのロゴも際立ち、洗練されたかっこよさがありますね。

付属品

ロンジンのパイロットウォッチやスポーツコレクションを中心とした歴史などが
まとめらている洋書「Sports Legends - The book of Exploits」をいただきました。


あとはロンジンのロゴ入りキャップ。
黒に近い深いネイビーの白色でロゴマークが配されています。作りもなかなかしっかりしています。

そういえば、昨年、同じスウォッチグループのTissotで時計を購入した際も、
ロゴ入りキャップをいただきました。グループで統一しているのでしょうかね。


ボックス

茶色い外箱を開けると、木製のケースにレザーが中央に配されたボックス。


ボックスは傷がつかないように紙や緩衝材で包まれていました。
木箱はサラサラとした感触で触り心地も良く、高級感を感じる作りです。


木箱の下には取扱説明書の収納スペースが。
説明書の最後のページにギャランティーカードが入っていました。

ロンジン正規店での購入のため、保証期間は5年
5年の保証期間は他ブランドと比較しても長いのでありがたいですね。

いざ、開封


淡いクリーム色のレザー調の内装の中にちょこんと鎮座するレジェンドダイバー36mm。

か、かわいい・・・!

金属製のネームプレートが特別感のある演出に一役買っています。
このまま博物館などで展示されても様になりそうです。

外装

スーパーコンプレッッサーケース


レジェンドダイバーが他のダイバーズウォッチと大きく差別化されるのは、
スーパーコンプレッサーケースを使用している点ではないでしょうか。

ケースメーカーのEPSA社が1955年に特許を取得したスーパーコンプレッサーケース
ケースにかかる水圧を利用することで、水深が増すごとに密閉度を高める機構です。
60年代に登場したレジェンドダイバーの、レトロな雰囲気そのままに再現されています。

また、レジェンドダイバーはオリジナルサイズはケース径42mm。
ダイバーズウォッチとしてなら42mm径は決して大きすぎるわけではありませんが、
レジェンドダイバーはラグからラグまでが長い・・・52mmもあります。


一方、36mmのラグ・ラグ間の長さは44.5mm
腕の細い男性でも気負いなく使用できるサイズ感ですし、
彼女や奥様などとシェアも可能。

腕が太くても小さすぎて違和感が出るということもなく、
ビンテージ感のある小振りな時計として楽しめるかと思います。


インナー回転ベゼル

ダイバーズウォッチに欠かせない回転ベゼル。
通常はダイアルの外側のベゼルが左回転する仕様ですが、レジェンドダイバーは、
スーパーコンプレッサーケースのためインナー回転ベゼルを搭載。

2時位置のリューズが回転ベゼル用。4時位置が時刻調整用リューズ


2時位置のねじ込み式リューズが回転ベゼル用のリューズ。両方向に回すことが可能です。
インナー回転ベゼルなので、ダイアルいっぱいに風防があるため時計を実際より大きく見せる効果があります。
36mmとコンパクトなサイズ感でも、しっかりと存在感を放ちます。

ダイアル

ダイアルは黒のラッカー仕上げ。
風防には内側に複層無反射コーティングが施されてます。
ただ、外側には無反射コーティングがされていないので、少々反射が気になる場面もあります。



文字の色はレトロなデザインにマッチするトロピカルダイヤル風。
経年変化したようなクリーム色でインデックスやアラビア数字がペイントされています。

アラビア数字のフォントがカワイイ

日付窓にも同色の縁取りが施されており、日付の文字色もインデックスと同色。
細かいところまで抜かりはありません。

ただ、オリジナルのレジェンドダイバーのサイズ42mmから36mmへのダウンサイジングにより、
日付窓の位置が若干、中央に寄りすぎな気も・・・
仕方ない部分ですが、人によっては気になる点かもしれません。

longines_legenddiver_36mm_lume
スーパールミノバ


夜光塗料はスーパールミノバ。
短針、長針に加え、インデックスの時刻箇所に点状に配されています。
現代のダイバーズウォッチと比較すると少々心許ない光加減ではありますが、
日常生活の中では必要十分な光量はあると思います。

バックル



レジェンドダイバーのバックルは私は大好きなポイントです。
ダブルロック式でしっかりとツールウォッチ然とした機能を持ちながら、
鏡面仕上げが施され煌びやかさも併せ持っています。
ロック部分のロゴマークもカッコいい。

また、ロックを外すと中にはペラルージュ加工が!これは萌えました(笑)
見えない部分にも手を抜かない姿勢に非常に好感を持ちました。
何気に独特なのが、"防水性能300m"がバックルに記載されている点。
ユニークな感じで私は好きです。

longines_legenddiver_36mm_clasp
サイズ調整の穴は5つ。間隔は約2.5mmです。


また、ブレスレットのサイズ微調整の穴が12時側に3つ、6時側に2つ、
合計5つ付いています。

一つの穴と穴の間隔は約2.5mm。好みのフィット感に調整できます。

なお、ロックボタンがそれぞれ単独で動くので、厳密には三重にロックがかかっており、
ロンジンも”トリプルセーフティ フォールディングクラスプ”と命名しています。

ミラネーゼブレスレット


現在、レジェンドダイバーのコレクションは色展開や材質のバリエーションも増え、16種類。
そのうち36mmサイズのブラックダイアルは、
ミラネーゼブレスレットかブラックのファブリック。

ファブリックの方も雰囲気があって迷いましたが、私はミラネーゼをチョイス。
きめ細かいミラネーゼブレスレットは着け心地良く、しなやかに腕に巻き付く感覚です。

ブレスレットにもポリッシュ仕上げが施されていて、きらめきはしっかり担保。
バックル近くの部分のみ取り外し可能となっており、ここでコマ調整を行えます。
コマの連結はピン方式なので、比較的簡単に調整が可能です。

仕上げ



レトロ感、ビンテージ感はともすると高級感を失わせる要因となりますが、
その点、レジェンドダイバーは全面ポリッシュ仕上げでキラキラと光を反射するので、
決して古めかしさや安っぽさを感じさせるものではありません。

針が安っぽいというレビューも見受けられ、私も1年ほど前に初めて実物を見に行った際は
同じように感じてしまい、買うのを見送った経緯があります。

ただ、今実際に手元で使っていて思うのは、
「針の仕上げはこれで正解かもしれない」ということ。

過去の名作の復刻版というコンセプトで生まれたレジェンドダイバー。
この時計に求められるのは、現代のドレスウォッチやラグスポのような煌びやかさではなく、
セピア色の風景の中から取り出したかのような60年代のスタイルを感じさせるレトロさかと思います。

このデザインにキラッキラの針が使用されてしまうと、全体の雰囲気を損ねてしまうかもしれません。

昔懐かしい雰囲気を壊すことなく、かつ、安っぽさや古めかしさは感じさせない、
この好バランスを保つ仕上げの塩梅に、ロンジンの腕時計作りのセンスと技術の粋が詰まっている気がします。

レジェンドダイバー まとめ

ダイバーズウォッチのタフなスペックは維持しつつ、レトロでおしゃれなデザインを兼ね備えたレジェンドダイバー。
一般的なダイバーズウォッチのデザインとは一味違う腕時計をお探しの方や、
ビンテージ、レトロなど時代を超えても色褪せないデザインコードが好きな方にも刺さる逸品かと思います。

改善点してほしい点としては、パワーリザーブの短さ
42mmはパワーリザーブ72時間あるのに対して、36mmは45時間。
同じスウォッチグループ内のロンジンより安価な価格帯のティソやハミルトンが
80時間のパワーリザーブを誇るムーブメントを10万円以下の時計にさえ搭載しているので、
ロンジンにも頑張ってほしいところですね。

価格についても、パワーリザーブ72時間と36mmより長い42mm版と同価格というのは
少々納得感に欠けるかなぁと思ってしまいます。

また、改善ではありませんが、個人的にはノーデイトのバリエーションが欲しい。。。
過去にはノーデイトも生産されていましたが、今はディスコンとなってしまいました。

ノーデイトで80時間以上のパワーリザーブを持つレジェンドダイバー36㎜があれば、
個人的には完璧です。

スペック

  • ケース径:36mm
  • 厚さ:11.9mm
  • ラグ幅:19cm
  • ラグからラグ:44.5mm
  • 重量:98.9g
  • 風防:スクラッチレジスタント サファイヤクリスタル、内側に複層無反射コーティング
  • ダイアル:ブラックラッカー「ポリッシュ」
  • インデックス:ペイントされたアラビア数字とインデックス
  • 夜光塗料:Swiss Super-LumiNova®
  • 防水性能:30気圧防水
  • キャリバー:自動巻きL592(ベースキャリバー:ETA A20.L01)
  • 振動数/時:28’800 A/h
  • バックル:トリプルセーフティ フォールディングクラスプ
引用:https://www.longines.com

-腕時計レビュー
-, , , ,