腕時計レビュー

チューダー ブラックベイ54 購入レビュー!

2023年5月14日

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ブラックベイ54 レビュー
ブラックベイ54 (Ref: M79000N-0001)

チューダーの2023年新作、ブラックベイ54 (Ref: M79000N-0001)を購入しました!
3月下旬にスイスのジュネーブにて開催された、「Watches & Wonders」で発表され、誰しも予想だにしなかった小径ダイバーズをチューダーが打ち出してきたことで、話題沸騰中の本作。

私自身、Watches & Wondersのウェブサイトで本作を見た瞬間、脳内で「お前が欲っしていたのはこれだ!」と本能が叫び出し、すぐにブティックにて試着をしに行きました。

(試着レビューはこちら↓)


実機を試着した際も、脳内では「これだ!これだ!これだ!」と、内なる叫びがこだまし続けていましたが、購入へと駆り立てる衝動をなんとか理性で抑え込み、その日は退店。
その後、1ヶ月強、熟考に熟考を重ねた結果、やはり最初の衝動を大事にしようと、購入を決意しました。

すでに試着レビューは行っていますが、購入した実機をつぶさに眺め、より詳細なレビューができればと思います。

ブラックベイ54が気になっている方のご参考になれば幸いです。

包装外観

まずは外箱から。
シンプルな白い厚紙とフィルムで覆われた中に、黒い紙製の外箱が入れてあります。全体的にサイズも小さく、過度な装飾もありません。

外箱の中央には赤いブランドロゴと白字の社名。
控えめながら、コントラストの強い配色なので目をひきますね。

外箱を開けると、中にはファブリック製の内箱が。
手触りはしっとりした感じで、なかなか高級感のある雰囲気です

オメガやロンジンの箱は、いかにも高級そうな大きく重い木箱で、所有感をくすぐるものではあるものの、保管に際して場所をとるのがやや難儀でした。また、それらの豪華な箱に対して若干食傷気味であった私としては、チューダーの小ぶりでシンプルな造りの箱は、なんとなく実直な雰囲気を感じて好感を持ちました。

開封

いざ、開封。


黒い内箱を開けると、箱の内部は滑らかな黒のスウェード調の内装になっています。

その真ん中にブラックベイ54が鎮座。

37㎜の小ぶりなサイズ控えめな色合いをした時計なので、開封した瞬間にガツンと存在感を放つ感じではありません。

ですが、ビンテージライクな外観もあり、渋い色気のある雰囲気が溢れ出ている、そんな印象を抱く腕時計です。

時計の下にギャランティーカードやマニュアルが収納されています。
また、箱の奥に赤い布製の取手がある部分も収納になっており、こちらにはブレスレットの余り駒が収められています。

サイズ・装着感

ブラックベイ54の最大の特徴は、1954年に発表されたチューダー初のダイバーズウォッチ「オイスター プリンス サブマリーナー(Ref.7922)」と同じ、37㎜径のケースサイズ。
大きめのサイズが多いダイバーズウォッチのカテゴリーとしては、一際小さい部類に入ると思いますが、腕に乗せてみると意外と小ささを感じさせません

20㎜のラグ幅、ケースのがっしりとした形状もあり、腕の上でしっかりと存在感を感じられると思います。


私としては、ケース径もさることながら、感嘆したのはそのケースの薄さ
試着時は傷防止のテープで包まれていたものの、11.24㎜に抑えられた薄いケースからは装着感の良さが予想できました。

しかし、実物は予想以上
購入してテープ類を全て取り去られた腕時計単体の厚みは、試着時の想像以上にさらに薄く感じます。
非常に快適な装着感です。これならビジネスの場でもワイシャツの袖の中に収まってくれます。

かつ、この薄さでしっかり200m防水なのは、チューダーの技術力の高さの賜物でしょう。



重さは、私の腕に調整後の4コマ抜いた状態で、約125g
抜いた4コマの重量が約15gなので、フルコマ状態でも約140gです。
重くなりがちなダイバーズウォッチとしては非常に軽い腕時計と言えるのではないでしょうか。

ケース

ケースはサテンとポリッシュの使い分けがなされ、ブラックベイ54を単なるビンテージライクな復刻時計ではなく、2023年の最新作であることを思い出させてくれます。



ダイアルの周りの腕時計正面はサテン仕上げでツールウォッチ然としていますが、ケースエッジ部分は細く面取りされたポリッシュ面があり、腕時計を立体的に仕上げています。
また、ケース側面はスパッと切り落としたような直線的な面取りとなっており、ポリッシュ仕上げもあいまってシャープでモダンな印象を与えてくれます。

ブラックベイ54 フラッシュフィット

フラッシュフィットとケースの噛み合わせも、ピッタリとはまっており加工精度は非常に高いですね。

ブラックベイ54 ケースバック
シンプルなケースバック


ケースバックは素っ気ないほどにシンプル。
「CALIBRE MANUFACTURE TUDOR GENEVE」と2回、ケースバックの縁に円を描くように記載されているのみです。

ダイアル

マットな質感の黒い文字盤に、ギルト風の加工が施されたゴールド色の針やインデックス
ブラックとゴールドの王道の組み合わせは間違いなくカッコいい!
ブラックベイ58にも同様の組み合わせはありますが、58にあるベゼルの赤いティップポイントが54にはなく、より落ち着いた印象を与えます。

ノンデイトなので、ダイアルも左右対象で美しい

インデックスや針の夜光塗料は、若干クリーム色の暖かみのある色味。
秒針は従来のブラックベイシリーズと異なり、ロリポップ秒針が採用されています。
全体的にレトロ感溢れる色味、デザインが特徴的ですね。

風防はドーム型のサファイヤクリスタル
斜めから見ると、少し盛り上がった縁の部分の曲線がたまらなくかわいらしく、大好きなポイントです。
このカーブ具合は、ともすれば斜めからダイアルを覗き込んだ際の視認性に悪影響を与えかねないと思いますが、ブラックベイ54についてはどの角度から見てもしっかりとダイアルが見え、時刻を確認できました。


ちなみに、ベゼルを除いたダイアル径は29㎜でした。

ベゼルを除くケース径は約29㎜でした。

回転ベゼル

ブラックベイ54が、これまでのチューダーのダイバーズモデルの、ブラックベイシリーズやペラゴスと異なる点の一つは、回転ベゼルではないでしょうか。
チューダーに限らず、ダイバーズウォッチの回転ベゼルには分目盛が多かれ少なかれありますが、ブラックベイ54には分目盛がありません

これは、モチーフとなった初代オイスター プリンス サブマリーナーの回転ベゼルと同デザインとなっています。
私は、すっきりとしたこのデザインが気に入っています。


素材はアルマイト加工ディスク
セラミックではないので、キラキラとした光沢感はありません。質実剛健さを感じさせるマットな質感といった雰囲気です。

逆回転防止ベゼルのクリック数は60
クリック数が120ではないので、コスト面での妥協点かと思い、事前の下調べの段階ではベゼルの操作性には期待をしていませんでした。

しかし、いざ回してみると、カチカチカチっと小気味よいクリック音。ブレのない確実な回し心地は、非常に高レベルなクオリティを感じさせるものでした。ツールとしても信頼でき、高いパフォーマンスを発揮してくれる、そんなワクワク感を与えてくれます。

ベゼルのエッジ部分もコインエッジとなっており、この点もビンテージ感を感じられるポイントになるかと思います。

リューズ

リューズの大きさも初代サブマリーナー7922と同じ直径6㎜。
立体感のあるチューダーローズのマークがワンポイントになりますね。かっこいいです。


ねじ込み式リューズの回し心地は、私の手持ちのオメガやロンジン、オリエントの腕時計と比較すると、しっかりとしていて硬め。
”巻いている”という実感を強く感じる回し心地です。

ブレスレット

ブレスレットは、ステンレススチール製の3列ブレスレット。
ブラックベイやブラックベイ58同様に、リベットブレスを模したデザインとなっています。


リベットには賛否両論あるようですが、私個人としては、見た目に目立つわけでもなく、装着感にも影響を与えないので特に良し悪しは感じていません。
デザインとして他の時計には見かけないレトロ感の強い意匠なので、個性の一つとしてとらえています。

正面、裏面はサテン仕上げ、側面はポリッシュ仕上げとなっています。

“T-fit”クイックアジャストクラスプ

ブラックベイ54で私が非常に気に入っている機能が、ブレスレットの長さを微調整できる“T-fit”クイックアジャストクラスプ


これは工具不要で、素手だけで最大8㎜の長さを5段階で調整可能なクラスプとなっています。
体調や気温により日々微妙に変化する手首周りの長さに応じ、常に快適な装着感となるようサクッと調整可能。

ジャストな装着感を求めて、頻繁に腕時計のコマ調整を自分で行っていた私としては、気軽にブレスレットの長さが調整できる本機能は、喉から手が出るほど欲しかった機能でした。

調整方法はいたってシンプル。
12時側のクラスプに連結しているコマを軽く持ち上げると、クラスプ内でコマがスライドします。スライドさせたコマを、5段階のうち最適な位置で止め、持ち上げていたコマを元に戻せばそれで完了です。(コマは指を離せば勝手に戻ります。)

なお、ロックはダブルロック式です。

夜光

夜光の色はグリーン。
ダイバーズウォッチだけあり、光量も申し分なく非常に視認性が高いです。

比較としてオメガのプラネットオーシャンと比較してみました。
プラネットオーシャンは、防水性能600mの本格的なプロ仕様のダイバーズウォッチで、価格帯もブラックベイより高額。ですが、夜光の光量についてはブラックベイ54もプラネットオーシャンに比肩するレベルでした。

プラネットオーシャンを100として、ブラックベイ54が90くらいな印象です。

ムーブメント

ブラックベイ54のムーブメントは、マニュファクチュール キャリバー MT5400

COSC認定を受けている本ムーブメントは、パワーリザーブは約70時間
非磁性シリコン製ヒゲゼンマイの採用し、日常に溢れる磁気にも強く、日差-2秒から+4秒の高精度となっています。

文句のつけようのない高品質ムーブメントですね。

ブラックベイ54 まとめ

ブラックベイ54は、37㎜の小ぶりなダイバーズウォッチで、その薄さ・軽さ故に装着感は抜群
かといって華奢な印象はないので、細い腕のみならず腕の太い男性でも違和感なく着用できる腕時計です。

ビンテージ感たっぷりの味のあるデザインが特徴。と同時に、チューダーの初代ダイバーズウォッチのデザインを踏襲しながらも、現代の高い技術力によって決して古臭さは感じさせない、モダンな仕上がりとなっています。

中身のムーブメントも自社製の高クオリティで非の打ちどころもなく、”2023年の新作”として楽しめる一本かと思います。

それでいて、日本の税込価格は50万円を切る価格設定。
人気モデルとなることは必至かと思われますね。

小ぶりなダイバーズをお探しの方や、ビンテージ腕時計に興味はあるが性能の経年劣化が気になる方などには、ブラックベイ54は非常に魅力的な作品になるのではないでしょうか?

私はまだ使い始めたばかりですが、購入して本当に良かったと思える逸品だと思っています。

【スペック】

  • ケース:37 mm スチール製ケース、ポリッシュ&サテン仕上げ
  • ムーブメント:マニュファクチュール キャリバー MT5400 (COSC)
    両方向回転ローターシステム搭載の機械式自動巻ムーブメント
  • パワーリザーブ:約70時間
  • 防水性能:200m (660フィート)防水
  • ベゼル:ライン目盛りのないステンレススチール製60分逆回転防止ベゼル、アルマイト加工ディスク
  • ダイアル:ブラック、ドーム型
  • 風防:ドーム型サファイアクリスタル
  • ブレスレット:ステンレススチール製3列ブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ
https://www.tudorwatch.com/ja/watches/black-bay-54/m79000n-0001

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