腕時計レビュー

【細腕でも大丈夫!?】オメガ・シーマスター・プラネットオーシャンGMT レビュー

2023年2月11日

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オメガ プラネットオーシャンGMT

オメガ・シーマスター・プラネットオーシャンは、私が初めて自分の意思で購入を決めた思い出深い1本です。プラネットオーシャンのシリーズはサイズや色、素材の違いで多様なラインナップがありますが、当時、年間1/3程度は出張で海外へ行っていたこともあり私が選んだのはGMT機能付きの一本。(Ref: 232.30.44.22.01.001)

  • 男らしいダイバーズウォッチが欲しい
  • 海外渡航も多くGMT機能のある時計が欲しい
  • 高級感のある腕時計が欲しい
  • オメガが気になっている
  • ゴツい時計に興味があるが細腕でも似合う?

そんな方の参考になれれば幸いです!

1. 脅威の防水性能600m!

まずは、ダイバーズウォッチを検討するなら気になる防水性。
プラネットオーシャンは、オメガの人気ダイバーズウォッチシリーズのシーマスターの上位機種として2005年に発表されました。オメガの人気ダイバーズウォッチとしては、シーマスター ダイバー300がありますが、その防水性能は300m。
もちろん300mも十分プロユースに耐えうる非常に優秀な防水性能です。ロレックスのサブマリーナなど他社のプロ向けダイバーズウォッチも、300mの防水性能が多く採用されています。

そんな中、なんとオメガは600mの防水性能を持つプラネットオーシャンをラインナップに投入しました。


実際、飽和潜水を必要とするプロのダイバーの方でなければ、600mの防水性は完全にオーバースペック。ただ、私の住む東南アジアは突然のスコールは日常茶飯事なので、急な大雨時にも時計の心配をしなくて良いのは非常に助かっています。雨はもちろん、ヨット、サーフィン、水泳など、水中のアクティビティは、防水の観点からは全く問題ありません。アクティブな趣味をお持ちの方にもオススメです。

また、防水性能が高いというのは、そのまま気密性の高さにつながり、水だけでなく湿気の侵入も防げます。
さらに、強い水圧にさらされても時計内部のムーブメントを守るため、必然的にケース自体も頑強な作りに。腕時計の扱いにまだ慣れていない方ですと、ビンテージ時計に代表されるような繊細な扱いが求められる時計よりも、プラネットオーシャンのような頑丈な時計を選ばれるのも良い選択になるかと思います。

2. 高級感あふれる見た目の美しさ

ダイアルの艶やかな色気

プラネットオーシャンGMTのダイアルは色気があります。
ブラックラッカー仕上げのダイヤルは艶っぽく輝き、ダイバーズの無骨な印象とのギャップに萌えます(笑)
また、セラミック製の回転ベゼルも通常のプラネットオーシャンとは異なり、GMTのベゼルは艶ありの回転ベゼルが使用されています。
やはり、ツヤツヤと輝く腕時計はそれだけで高級感が増すもの。この溢れ出る艶感こそ、プラネットオーシャンGMTの魅力の一つだと思っています。

輝くダイアルとベゼル
艶っぽく輝くダイアルとベゼル

きらめくアプライドのインデックス

細かい部分ですが、腕時計の高級感に大きな影響を与えるのがインデックスの加工です。プラネットオーシャンはインデックス全てアプライド仕立て。かつ、しっかりと磨き込まれた多角的なカットが施されているので、文字盤を見る角度によってキラキラと星空のように輝いて見えます。

また、写真で見ると6時、9時、12時のアラビア数字が結構はっきりと見えていますが、実物は黒い背景と馴染んでここまでハッキリは見えません。一瞬何もないようでいて、キラッと光を反射して存在感を示すこのアラビア数字もお気に入りポイントの一つです。

アプライドのインデックス
肉眼だとアラビア数字は目立たないがキラキラと輝く

このアップライドとキラキラと輝くインデックスは視認性も抜群。実用面でもしっかりと役割を果たしてくれます。夜光塗料のスーパールミノバもたっぷりと塗られ、暗所での視認性も◎。ちなみに、夜光の色は短針、秒針、GMT針、インデックスは青色で、長針やベゼルのアワーマーカーは緑となっています。色の使い分けでも視認性の向上が図られていますね。

スーパールミノバ
ブルーとグリーンの夜光が暗所での視認性を確保

多面的な外装仕上げ

プラネットオーシャンGMTの外装の大部分は艶消しのサテン仕上げ。きめ細かいサテン仕上げの鈍い光が、この時計が過酷な環境下でも耐えうるツールウォッチであることを思い出させてくれます。

ただ、ここでもギャップ萌えが。
ケースサイド上部やベゼルの凸部分、ブレスレット側面にはポリッシュ仕上げが施されており、時計全体に一目で高級時計とわかる立体感を与えています。
実際、腕時計に全く興味のない私の実の妹も、一目この時計を見て「高そうな時計してるね」と。
所有する満足感は大いにあると思います!

立体感ある仕上げ
傷もついてしまっていますが、鏡面仕上げも美しい

3. デカ厚ながら快適な装着感

重いととらえるか、重厚感ととらえるか

プラネットオーシャンGMTは間違いなく、厚く、重い腕時計です。
その点は否定し難い事実。
厚みは17.3mm、重さは217g(フルコマ状態)
厚みも相まって斜め上から見ると結構なデカ厚時計に見えます。

プレスレットも厚みがあり重量がうまく分散される

ですが、手に持った際のずっしりとした重みは、いざ腕に装着すると不思議と重みがスッと消えていきます。重みを感じないというわけではないのですが、不快な重さや違和感はありません。重心の低さと、時計のヘッドとブレスレットとの好重量バランスが、重さを不快なものとさせないのでしょう。
この重さは私に取ってはマイナスとはならず、「重厚な腕時計をしている」という、
満足感と高揚感を刺激する重みと捉えています。
ものは言い様ではありますが・・(笑)

ブレスレットの心地よさ

重みを感じさせないのに一役買っているのがブレスレットの品質です。
その仕上げの良さには日々感心させられています。200g強のヘビー級時計を腕につけていても、その重さを忘れるくらいブレスレットが肌に馴染み、快適な装着感を与えてくれます。言葉にしづらいのですが、肌に吸い付く感じ、腕に寄り添う感じとでも申しましょうか。

3連のコマも手の動きに合わせて滑らかに動き、ぎこちなさは全くなし。仕上げにも抜かりはなく、コマのエッジも滑らかに磨かれていて、装着する腕に痛みや不快感を感じるということはありません。一日デスクワークでPCを使う作業をしていても、快適に装着できています。

ちなみにラグ幅は21mmです。
ブレスレットを付け替える方にとっては、奇数サイズは選択肢が少ないので少々残念ポイントかもしれません。

4. 細腕でも大丈夫・・?

私自身、手首16cmほどの細腕ですが、私のような細めの手首を持たれている方にとって、
「大きな時計の多いダイバーズウォッチが自分に似合うのか?」
「デザインが気に入ったのに自分には大きすぎた・・・(泣)」

こうした不安や無念の気持ちが、時計選びの障壁になることはないでしょうか?
そんな細腕の皆さま、プラネットオーシャンなら意外といけます!


腕時計の見た目の印象を大きく変えるのがラグからラグまでの縦の長さ。この長さが手首の幅を超えると、時計が浮いて見え印象としてはアンバランスになってしまいます。しかし、プラネットオーシャン43.5mmのラグ・ラグの長さは49mm

写真の手首5.3cm幅の私の細腕でもギリギリではあるものの、腕の上におさまっているので大きな違和感はないかと思っています。

とはいっても、ダイバーズウォッチはスポーツウォッチ。
ガリガリの細腕よりも、ある程度しっかりした腕の方が似合うのは紛れもない事実です。
また、ブラックダイアルのマッシブな時計だけに、腕だけでなく全体的な雰囲気も男らしい方が似合うとは思います。

逆に言えば、その人の持つ雰囲気がスポーティだったりたくましさを感じるのであれば、多少腕が細くともプラネットオーシャンは似合うと思います。
皆さん、筋トレしてプラネットオーシャンが似合う自分を目指しましょ!(笑)

5.その他

その他、以下はプラネットオーシャンに限った魅力ではありませんが、オメガならではの素晴らしいスペックも持ち合わせています。

【Ref: 232.30.44.22.01.001 スペック概要】

・キャリバー: オメガ 8605

・コーアクシャル エスケープメントを搭載した自動巻き ムーブメント。

・GMT複雑機構とタイムゾーン機能を搭載。(時針だけ動かして時刻調整可能なので、海外へ行く際は便利です)

・シリコン製ヒゲゼンマイを採用したフリースプラングテンプ、並列に配された2つの香箱(動力ゼンマイ)、両方向回転による自動巻き。

・ロジウムプレート仕 上げのテンプ受けとローター。アラベスクのコート・ド・ジュネーブ装飾仕上げ。

・パワーリザーブ: 60時間

・風防:両面無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス

参考:https://www.omegawatches.jp

6. ここが惜しい・・

ここまでベタ褒めしてきたオメガ・プラネットオーシャンですが、改善というかこうだったら尚よしな点も正直あります。

バックルにマイクロアジャストメントがない・・

現行のプラネットオーシャンはすでに改良がなされていて、バックルに工具不要でブレスレットの長さを調節できる機構が追加されていますが、このGMTモデルは一世代前のモデルのため、バックルに微調整機能がありません
ハーフリンクはあるものの、ブレスレットの調整はコマ単位でしかできないのでミリ単位の細かい調整は難しいです。季節や体調などで手首の太さは微妙に変わるので、それに対応できる微調整機構があればどんなに良かったことか・・・

なお、オメガのブティックでコマ単体のオーダーは可能です。(別途料金はかかります)
私は手持ちのコマの組み合わせでは納得のいくフィット感にならず、ハーフリンクをオメガで購入しました。コマを一つハーフリンクに変えたことで数mmブレスレットを短くし、現在は求めていたフィット感に調整できました。

その厚みゆえ物にぶつけやすい・・

「お前の不注意だろ」と言われてしまえばそれまでですが、時計に厚みがあるためドアやデスクなどにぶつけることが少なくありません。
ガツンとした迫力も魅力の一つではありますが、欲を言えばもう少し薄い時計でも良かった・・・

まぁ、私は少々の傷は共に歩んだ思い出として愛でていけるタイプの人間なので、傷自体はあまり気にしていませんが・・・

軽い時計が物足りなくなる・・

これは好みの問題ですね。
私の場合はプラネットオーシャンの重さに慣れてしまったので、他の時計をつけると、なんとなく物足りない気持ちになってしまいます。

まとめ

  • ダイバーズウォッチとしての確かな機能性
  • 高級感ある外装、仕上げ
  • デカ厚時計ながら、快適な装着感。
  • ラグからラグがコンパクトにおさまっているので細腕にも使いやすい
  • ブレスレットの微調整機能があれば尚よし
  • 物にぶつけがちなので、もう少し薄い方が使いやすい

いかがだったでしょうか?少しでもプラネットオーシャンの魅力が伝われば嬉しく思います。

シーマスター・ダイバー300やシーマスター300の人気の陰に隠れがちですが、プラネットオーシャンは正統派な硬派なダイバーズウォッチの魅力に溢れています。
ダイバー300よりもっとソリッドな見た目のダイバーズが欲しい方は、一度手に取って実機を見ていただければと思います。
きっと心にグッとくる素敵な時計だと思っていただけるはずです。

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